2008年08月19日

暮らしの中のことば

日々の暮らしの中で語り継がれてきた「言い習わし」。
農村での日々の暮らしの中、
体得してきたその知恵あることばに「はっと」させられることがよくある。
そして、そんな「言い習わし」を直接聞ける環境が身近にあることをありがたいと思う。

実家の近くに住む大叔母は「言い習わし」をよく口にする。
先日、お盆の挨拶にきた大叔母がお茶を飲みながら両親と話をしていた。
『「樹木は樹木の中で育つ。人は人の中で育つ。」というでやなぁ。』
「そうか・・・。そんな「ことば」があるんだなぁ・・・。環境かぁ・・・。」と、
別の部屋にいたワタシは、その時、その「ことば」を聞いた。

でも、どういうわけか、これが心に引っ掛かってしまっています。
なんだか、考えさせられる「ことば」だったのでしょう。
それは、そのことばのもつ「世界観」と「時代の流れ」の両方を
感じとってしまったからなのかも知れません。

生きている時代からなのでしょうか。
少々欲張りなのかも知れませんが、
できたら樹木や人を含めたそこにある
全てのもの中で共に育ちたい。

それにしても昔のひとの懐は深いですよね。
「人」と「自然」と分けている。
人種も国籍も性別も身分も年齢もそこには関係なく
「人」は「ヒト」なのですから。





Posted by ac at 12:12│Comments(0)
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