老いても外出しなければならない用事があったり、
今日みたいなお天気のいい日には外出したかったりするでしょう。
お年寄りでも、子どもでも、体が不自由な方でも、皆が
出かけた際に、もし、どこかで困ったとき、
安心してサポートし合える環境が整っていたらなぁ・・・と、今日あらためて考えてしまいました。
午前中、明日のプレゼンの話し合いが終った後、外出ついでにと
時折食べたくなるエスニック料理材料調達のためアミュへと向いました。
駐車場から見えるプラットホームには、
清掃の方がひとり見える、到着してから随分時間が経ったと思われるローカル電車。
(よく、おばあちゃんのところへ通った、
思い出のいっぱいのローカル線は廃止となってしまってから久しいので・・・)
「ローカル電車か懐かしいなぁ~。」と思いながら歩いていました。
すると、そこにおじいさんが独り、フェンスに寄りかかりつつ、少しずつ、少しずつ
階段へと向って歩いていらっしゃる姿が目に入りました。
パッとみただけでも、ようやく歩いておられるのが分かります。
私のところからは、プラットホームには行けませんでした。
線路側へと近寄って、清掃の方へ声をかけたのですが、
気づかれなかったようです・・・。
「なんとかしなきゃ。」と急いで駅構内へと向いましたが、
そこは、そそっかしい私のこと、入り口を間違えて結局遠回り・・・^^:。
なんとか、2階の改札口についた頃には、多分だいぶ時間が経ってしまっていました。
「でも、あの足取りだったら、まだ・・・。」と思い、改札口の駅員さんに状況を説明しました。
若い駅員さんは、すぐに理解してくださいました。
「どこでしょうか?」
「おそらく、まだこの辺りにいらっしゃるかも知れません。
助けが必要だと思います。」
ふたりで構内を見渡すと、そこに、あのおじいさんが・・・。
駅員さんはすぐにおじいさんの方へと歩み寄っていきました。
すると、おじいさんは駅員さんの「制服」をみてほっとされたのでしょうか、
駅員さんを手招きしていました。
よかった。
階段もきつかったと思います。
もし私だったら、プラットホームから改札口までが
とてつもない長い距離に感じたことでしょう・・・。
ただ黙って、独り、歩き続けていたおじいさんには
足取りはおぼつかなくても、確かな風格がありました・・・。
大好きなお年寄り特有の風格です・・・。
お年寄りの方々も含めて、
みんながもっと暮らしやすい社会でありたいものですね。